2012年05月

山歩き 3

日本語観光案内所の人は言った。

AlpiglenからGrund(山の麓)までのハイキングは初心者向けで2〜3時間で降りて来られるから丁度良いですよ。
これより上のコースは雪が残っていて雪道を歩く感じになってしまいます。Alpiglenからのコースだったら雪が残っていなくて花などを見ながら歩けて楽しいですよ。
GrundからGrindelwaldまでは坂道で30分くらいですかねー。とにかく上に登っていけば着いちゃいますよ。

と軽い感じで。

私のスイス・ハイキング(初心者コース)のイメージは

整備された道を花など眺めながらのんびり歩く。

なので、オットがハイキング用品を買いに行く、だの、専用の靴を買った方が良い、と言い出した時には
「家にあるスニーカーで良いじゃん。これ以上余計な物を増やさないで欲しいなぁ。たった一度しか使わないのに。もったいないゼ」とケチな事を思ったりした。


結論から書きますが

アレは絶対初心者コースではない。
修行?鍛錬?
そして専用の靴は必要である。


先ず、Alpiglenの駅から降りてさぁ歩き始めます。

ブログ2
景色も最高

ブログ1
こんな花の写真も撮っちゃったりしてね
どこからか牛の首につけられた鈴の音がして、いかにもスイスー!な感じで雰囲気も最高です。

ブログ3
たくわんも草原を歩き回って楽しそう。

駅からの道は最初の数十メートルはゆるやかな坂道です。

が、そこから先は何が起こった?と言いたくなるような急な坂道をひたすら下ります。
こんな所でスキップなどした日には、Grundまでスキップをし続けなければなりません(絶対不可能)。

道も最初の方はなにを思ったのか中級者向けを選んでしまったため、ごつごつした獣道の様な道を慎重に歩いていきます。

これでは景色を見る余裕もなく、全く楽しくないので、初心者コースが上の方に見えたので、草地を突っ切って初心者コースに戻りましたが、この草地が雪解け水を吸っていたからかぐちゃぐちゃで片足はまってしまいました。
スニーカーなんかじゃ足までドロドロになってしまったでしょう。
店で一番安い靴を選びましたが十分元を取りました。

しかし、初心者コースといっても道が少し良くなった程度で坂の角度は急なままです。

ブログ5
途中、電車が登っていくのが見えました。

膝が笑う、という言葉がありますが、坂道を下る時には普段使っていないももの筋肉を使いました。そのうちももに力が入らなくなり、体がふにゃふにゃになって来て、ちっともおかしくないのに笑いが止まりませんでした。

観光案内所の人が
一つ先のBrandeggの駅までだったらあっという間に着いちゃいますよ。

と言っておりましたが、やっとのことでそこの駅まで辿り着く。
Brandeggまでは車で来られるようで、ここから道が舗装され、家もチラホラ建っています。

もう本当にしんどいわ。距離が長くても良いから、日光のいろは坂のようにクネクネした道にしてくれたら良いのに。
追い抜いていく車に何度「乗せてくれー」と言いそうになったか。

Brandeggの駅を通り過ぎた辺りから、放牧された家畜を見かける様になりました。

ブログ4
やぎをじっと見るたくわん

そうそう、たくわん、コートを一枚脱いでいます。

山の上は寒くて真冬と同じ格好をしても寒いくらいでしたが、山を下って来るにしたがってどんどん気温が上がって来ます。歩いているのでますます暑くなってきて、人間もどんどん長袖を脱ぎながら歩きました。
*半袖Tシャツ+長袖2枚+上着を着るのが良い

やぎくらいでしたら可愛い物ですが、怖かったのがこちらの

ブログ6
牛さんたち

たくわんを見た途端、わらわらと近づいて来ました。

牧場と道路との境は山の展望台同様木の棒とロープだけです。
これだけ大きい牛だったら細い木の棒など簡単に倒せるでしょう。
突進してきたらどーしましょう、と本当に怖かったです。

と、途中疲れを忘れる場面もありましたが
本当にキツかった。

ブログ7
やっと、本当にやっと山の麓まで降りて来ました。

が、ここで終わりではありません。

分かれ道があり、「Grund 歩きで10分 Grindelwald 歩きで25分」という標識が出て来ました。
Grundの駅までは平らな道で徒歩10分で、そこから電車に乗ってGrindelwaldに戻ります。
が、もう本当に疲労困憊状態で、電車を待つのなら一刻も早くGrindelwaldに戻りたかったので、徒歩25分を選びました。
が、徒歩25分といっても平らな道を25分歩くのではなく、下って来た急な坂道と同じくらい急な坂道を25分歩くのです。
最後の拷問。

1歩前に足を出すのも精一杯。
途中でベンチがあったので休憩。下って来た山道を改めて見たら山の斜面にそのまま沿った道で余りの急角度に「よくあんな坂道を長時間歩いたなー」と感慨深くなりました。
たくわんも余程疲れたのか、私に「抱っこしてー」とやって来ました。
が、その余裕もありませんでしたので最後まで歩かせました。よく頑張ったわ、たくわんさん。

そしてようやく車に辿り着きました。

何だったのでしょう、観光案内所の方の楽しげな口調。
もし本当の事を言ったら、絶対この人たち歩かないわ、と思いやりからだったのか、歩き慣れていて本当にラクチンですよ、だったのか。
あれは「ハイキング」なんて軽い響きのものではない。「山歩き」である。

これでホテルに戻ってしまうともう外に出るのもイヤになってしまいそうだったので、そのまま夕飯を食べにいきました。

ブログ8
食事中、ぐったりのたくわん

使ったのは足だけなので、座っていると「アレ、結構元気じゃない?まだまだ行ける感じ?」と錯覚を起こしますが、いざ立ち上がるともう足が前に出ません。
その晩から筋肉痛が始まりました。

いつも車から見ていた大きな牛を間近に見られたり、最高の景色の中歩けたのは良かったのですが、道が。。。
良い経験でした。

〜つづく〜
スポンサーサイト
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。