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1年前の出来事 1

あーあ、もう7月になっちゃったよ。
月日が経つのは早いなぁ。

去年の今頃って一体何をしていたんだろう、と思い返したら、、、
そうそう、あんなこと、こんなことがあったわ。
ということで忘れないように書き記しておこうと思います。


最近はFacebookやらTwitterなんかがあるから、昔だったら知り合いにならなかったであろう人ともお知り合いになれるようになりました。
といっても私は両方アカウントを持っていますが、全く使いこなせず。
いいさいいさ、どうせ世の中に取り残されている化石のような人間さ。

で、1年半くらい前のことか。
ムスメがFacebookだかTwitterだかなにかで、とっても話の合う子と知り合いになった、と話してくれた。案外近所に住んでいるそうでちょくちょく会っているらしい。
Aちゃんとする。

そのAちゃんとやらはじゃぁ近所なんだから同じ学校なの?と私が聞いた所、
Aちゃんは普通高校を辞めて、今は朝マックを作るバイトしているんだよ、という返事。

・・・職業に貴賎はない、というのは十分承知ですよ。私なんぞ無職だからね。
ふらんすはたとえアルバイトであっても、社会保障費を職場がちゃんと払わないといけないから、採用する時も応募者は履歴書とLa lettre de motivation(応募した仕事に対して自分がどれだけふさわしいか、またやる気があるか、という手紙)を書くなど、本格的な採用試験を受けないといけません。
なので、たとえ朝マックを作る仕事であっても日本より採用されるのは難しいかと思います。

がー
ふらんすは、超格差社会、階級社会、そして学歴社会の世の中なのですよ。
なので、中卒で朝マックを作っているって、その子の将来は一体どうなっちゃうのよ。
こんなのガイコクジンの私でも知ってるし、心配してしまいます。

まぁ他所のお宅のお子さんだし、ただの子どものお友達だしね、と思っていたある日。
そのAちゃんがウチに遊びに来ました。

そしたらまぁとーっても良い子なのですよ。

フランス人の子ってねぇ、日本の子どもに比べると全然しつけがなっていない子が多いのですよ。
おやつやご飯をご馳走しても、食べっぱなし。
私これ嫌い、とへーきで言って残す。
とかね。
このガキんちょメ!と心の中で思ったことも多々ありました。

しかしAちゃん、食事も残さず食べ、おまけに「美味しいですね」と自然に言ってくれる(きっと心の中で「こんなヘンテコな物食えねーよ」と思っていたとしてもだ)し、食べた後も食器を片付ける。
優しいし本当に良い子なのであります。

何度か家に遊びに来るうちに、「なんかもったいないじゃん、こんな良い子が高等教育を受けないなんて」と思い始めました。

私の日記代わりのブログなので正直に書きますが、
ふらんすは学歴と社会規範の高さは比例します。
私が普段接する、店員、修理工の人たちのいい加減さといったら、、、
その上、教養が無いから差別、偏見が激しいったらないのよね。
Aちゃんたら、とっても真面目で誠実な子なのに、このままじゃぁこういう輩と同じになってしまうじゃないのよ。

ということで、ムスメに「Aちゃんに高校に戻るように」と何度も言いました。
ふらんすの高校入学制度は、日本のように各学校で入学試験を実施するのではなく、全国共通の中学卒業試験及び、高校入学資格試験に合格していればいつでも高校に入り直すことが出来ます。
これは高校卒業、大学入学でも同じです。

しかし、Aちゃんのご家庭はご両親、きょうだい全員が高校を中退しているのです。
で、どうしたかというと職安がやっている職業訓練学校を卒業したらしいのです。
この学校を卒業すると、高校卒業資格のバカロレアは取れませんが、それ以外の職業高校に行ったら取れる資格をとることが出来るようです。
こういう背景があり、Aちゃんも高校を卒業する必要は無い、という考えだったそうです。

では何故一度は普通高校に進学したかというと、Aちゃんは冬生まれで、高校に入学した時点では16歳になっておらず、ふらんすでは15歳以下は仕事に就けないらしいのです。
なので、16歳の誕生日を迎えて直ぐに高校を辞めてしまったらしい。

あー、良いさ良いさ、良いんじゃなーい。そのCAP(職業訓練を卒業したら取れる資格)を取るのもね。
ただし、本人が強い意志があればという話。
私はパン職人になりたい、とか料理人になりたい、とかさ。
Aちゃんは日本が好きなので、いつかは日本に行ってみたいそう。だからふらんすの物を日本で売る、とかどうかな、など考えていたようですが、どうしてもこれになりたい!という訳ではなかったようで、端から見て迷ってるなー、という風に見えました。

そして丁度一年前の今頃
Aちゃんがウチに遊びに来て、ついでに夕飯を食べました。

食後、Aちゃんがこれからどうしようかな、という話をし始め。
職業訓練学校に行くには、仕事先も見つけないといけません。
仕事を何日かし、何日かは学校に通う、というのが条件なのです。

Aちゃんは未だ仕事先を見つけられない、とのこと。
スーパーの品出しにでも応募しようかな、見つからなかったら高校に戻ろうかな、と言い出したので、
今がチャンス、と
「ちょっとー、だったら高校にちゃんと行きなさいよ。日本は学費がとっても高くてそれで進学を諦める子がいっぱいいるんだよ。だけど、ふらんすは大学まで無料じゃない。勉強したければどんな子にでもチャンスがあるんだよ。あなた、日本に行ってみたいんでしょ。こっちの大学は交換留学制度が充実しているんだから先ずは学生で日本に行ってみたら良いじゃない。一番確実な方法だよ。それで気に入ったらそのまま卒業まで居ても良いじゃないの(確か、こちらの大学は交換留学先でそのまま卒業が出来る、ハズ)。とか、コネを作って帰ってくることだって出来るよ。日本の企業は今、留学生やら日本語が話せる外国人の採用を増やしているんだよ。だからちゃんと学校を出ていたらチャンスがあるじゃない。あなた、頭が良いのにもったいないよ」
と、熱く語ってみました。

Aちゃんの反応は
「えー、ムスメちゃんのお母さん、ふらんす語上手だったんだね。いつもあんまりしゃべらないから全然話せないのかと思ったよ」
と、何ともズッコケルお答えでした。

しかし、思うところがあったようで、
その数日後、ムスメが
「Aちゃんねぇ、高校に戻ることに決めたって」と話してくれました。

あー、そうなのー。メデタシメデタシだねー。
と行かないところがふらんすさ。
ここからが戦いの夏の始まりでした。

~つづく~

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